渡辺隆建築設計事務所

リアルな未来。 - BLOG

08.17.2009

リアルな未来。

久々に「ブレードランナー」をレンタルして全編見ました。

汚染が進み暗くジメジメした未来の地球環境、人間と人間が生み出したアンドロイド(人間そっくり)との確執、アンドロイドたちの苦悩・・・

20年以上前の作品とは思えない想像力・表現力に溢れた作品です。

美術デザインは、シド・ミード(「ターンエー ガンダム」 ↓ のメカデザインなんかもやっちゃってます)。。

ターンエー.JPG

何でしょう・・・現代のCGを駆使した未来描写より、よっぽどリアルで、アリそうに感じる「未来」がそこにありました(そんな視点で見ると・・・CADやCGを駆使して設計するケンチクにも、危うさを感じてしまいます。やっぱり手書きの図面と模型制作・・・ですか(笑))。

ただ、これも、名作を見て感傷的になっているだけなのかもしれませんし、私世代には「ブレードランナー」のような映像表現が「リアル」に感じるということなのかもしれません(「ブレードランナー」のような映像や物語やプラモデルたちに育てられた世代ですからねー)。

「マトリックス」などの映像や物語やゲームたちに育てられた世代が感じる「リアル」とは、きっとかなり違うでしょうし。

「手書き・手作り」=思慮深く・手が込んでいる

「CAD・CG」=安易でお手軽

なんて言うのも、偏った見方かも(私たち世代以前の感じ方?)。

エンピツやカッターナイフがパソコンというツールに変わっただけで、どちらも手の込んだ、手間暇をかけた「手作り」であります(パソコンの問題点は、誰でもキレイすぎるくらいな完成度でできてしまうことくらい?)。

どちらにしても、生まれ育った時代はすり替えようがありません。

「ブレードランナー」やガンプラで育った私は、初めてイラストレーターとフォトショップを使って、自分が撮った写真の上にフォントをのせて、プリントアウトした日の感動を忘れず(それまではワープロ(久々に使う言葉ですね(笑))で印刷した文字を、図面や写真に貼り付けたりしてましたので)、ローテクとハイテクの狭間で、もがきながら、精一杯モノづくりしていくしかないのであります(笑)。

本日の音楽:Michael Jackson [ Thriller ] 07 Human Nature  
ブレードランナーが公開されたのが1982年。この年はモンスターアルバムが生まれた年でもありました。。。

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