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渡辺隆建築設計事務所

WORKS

豊岡中央交流センター

全長約100m・延床面積約1850m2・高さ約6.8m、子育て支援施設を併設した市民活動やイベントのための多目的ホール・会議室・調理室・健診室を持つ交流センターです。

建設地は磐田市北部の豊岡地区。野球場や体育館、児童公園や運動場、民俗資料館など既存施設が立ち並ぶ総合センターの一画です。

この広くゆとりのある敷地に、シンプルな切妻屋根の施設を計画しました。

切妻屋根に覆われるのは、厚さ250mmの鉄筋コンクリートの壁柱と壁梁で構成された、1000mmグリッドの多孔質な構造体。会館の予約利用者だけでなく、周囲の屋外施設の利用者や街を歩く人々に対してもオープンな空間です。通り抜け通路が何本も貫通し、常に人々が行き交いにぎわいます。

貫通する通り抜け通路はフリーストリートと呼ばれ風除室も兼ねています。このフリーストリートによって施設は、「子育て支援エリア」「健診エリア」「市民活動エリア」「市民交流エリア」「多目的ホールエリア」という5つのゾーンに分けられ、空調等の設備の分離運転や休館日の部分利用など、様々な利用形態に対応できるものとしました。

フリーストリートから各ゾーンに入ると、交流ストリートと呼ばれる展示なども可能な広いメインストリートを挟んで各室が並びます。交流ストリートと各ゾーンに少なくともひとつはある吹き抜け部屋の天井は、切妻屋根の屋根形状がそのまま表しとなり、大きな屋根に優しく包まれていることを感じることのできる空間としました。

親しみやすい切妻屋根の外観と、内部に路地や街道をもつ「豊岡中央交流センター」((仮称)豊岡総合会館)が建つことにより、広いセンター、さらにはこの地区全体の活動や交流がより活性化することを願っています。

撮影:長谷川健太(上4カットは渡辺隆建築設計事務所)

模型写真やパースはWorksの「豊岡中央交流センターc1」でご覧いただけます。

豊岡中央交流センター

内観写真です。

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