渡辺隆建築設計事務所

模型ロマン。 - BLOG

05.25.2008

模型ロマン。

私の好きなデザイナーさんの中に田島照久(THESEDAYS)さんという方がいます。この方、浜田
省吾や尾崎豊のCDジャケットデザイン、井上雄彦(スラムダンクの作者)の「バガボンド」のカバー
デザインなどを手掛けておられます。2005.No4のデザインノート2008.5/15号のpenなどに紹介さ
れていますので興味のある方は見てみてください。

田島さんは、ご自身名義の写真集も出されています。私も2冊持っていて、1冊は恐竜写真集
「DINOPIX」、もう1冊は「GUNDAM PHOTOGRAPHY」。どちらも小さな実物模型を撮影し、風景
写真とPhotoshopで合成してつくられた写真集です。

この2冊の写真集どうして好きかというと、恐竜やガンダムが好きでなくとも、純粋に美しい写真集
として楽しめること。1枚の写真から、作業の密度の濃さこだわりがひしひしと伝わってくるところ。
制作過程を想像すると妙に微笑ましいところ(手で作った模型をいかにかっこよく見せるか。子供の
ころ究極のテーマでしたから・・・)。ということで、大人の子ども心を呼び覚ますような楽しいモノであ
りながら美術品としてもとても美しい写真集なのです。(ガンダムの方は最近ユニクロのTシャツにも
なってましたね・・・)

私、模型はCGにはない力、存在感があると思っています。建築でもそうです。設計者も、お客さまも
模型を見る時、一番楽しく幸せな顔になります(夢が広がるんですよね!)。写真として1枚の紙にな
った時も、実物(模型)を紙に封じ込めた模型写真の方が、断然雰囲気がいいんです。子供の頃プラ
モデルを作った経験のある方、思い出してみてください。本物(実物)に憧れ、自分が実際に中に入っ
たり、操縦したりすることを想像して、ワクワクしながら作っていたこと・・・・。模型がいいと思うのは、
そんな思い出が重なるせいかも知れません。

そういう観点から言えば、家づくりにおいて、模型を作り、それが実物大で建つことは、究極の喜び
ですよね(お父さんだけ・・・・?)。もちろん奥様の満足度が100%で、家族が楽しく生き生きと暮ら
すことができる家であることが、絶対条件であることは言うまでもありませんが(笑)

「イワタノイエ」の模型写真をハウスコさんのサイトにアップしています。現地撮影の模型写真です。
(合成なし)

本日の音楽:The White Stripes[Icky Thump] 01 Icky Thump
アナログ感、全開です。作り込まれた打ち込み系の音楽も良く聞きますが、「生」も外せません。

pagetop