渡辺隆建築設計事務所

生意気者。 - BLOG

08.21.2008

生意気者。

最近、学生さんと接したり、小谷美紗子の曲を聴いたりしてるうちに、ちょっと切なくなって、昔を
振り返る心境になったりしてます(笑)。 学生時代どんなふうに建築に取りくんでいたかなあ・・・
とか。

唐突ですが、私は、学生時代、建築関係の書籍は数えるほどしか買っていませんでした。

お金もなかったですけど、何かに反発していたといいますか・・・。特に雑誌などに書かれているコ
ンセプトや建築論みたいなものが大キライだったんです(笑)。どれだけ語っても、できたものが
カッコよくなかったら意味ない。カッコ良ければ語る必要ないって感じで。雑誌や本なんて見ないで
手を動かせばいいと本気で思っていました・・・(もちろん今でも、(昨日書いたように)出来上がった
ケンチク(結果)が大事だとは思っていますが)。

今思えば、生意気でアホウな学生であります。

建物を見たり、体感したり、図面を読み解いたり、設計者の意図を知ったり、そういう場数や、体験
の蓄積が大切なはずですし、知らないことは罪ですよね。

・・・お前何者?って感じです(笑)。

注:それに、エラそうでも、いつも素晴らしい設計課題を提出できていたわけではありません(涙)。

■そんな学生ワタナベが持っていた本。

STARCK(TASCHEN):
椅子や机、ドアノブから建築まで載っている本、スタルクのスタイル、身軽さに憧れました。
MIKE AND DOUG STARN(リブロポート):
双子のアーティスト。作品は写真をコラージュ(皺くちゃにしてテープで貼り合わせたりしてます)し
たもの。
Light In Japanese Architecture(a+u):
日本建築の光と影がテーマ。写真が美しいです。所有している人、多いんじゃないでしょうか。
高松伸建築展(日本経済新聞):
とにかく鉛筆ドローイングに衝撃を受けました。絶対まねできない技術と執念を感じます。高松さん
はデザインするものが、別に建築でなくてもいいんだろうなぁという感じがして好きでした。
Richard Meier(TASCHEN):
大先輩のススメで。

■先輩に借りて印象に残っている本(建築家)というか、見た本すべて(笑)。

Mario Botta(ワタリウム美術館):
設計から完成までの過程がすべて載っていて興味深かったです。建築家って設計を全てやってる
わけではないと始めて知りました(笑)。
Santiago Calatrava:
とにかく美しかったです。彫刻みたい。
Neil M. Denari:
ガンダム世代の私好みでした。実在しない建築の世界がカッコよかったです。こういうものもあるの
かと。

4年間も建築学科にいてこれだけですから・・・。素直に勉強しなかったことに後悔。

昨日、私自身ブログで言っていたことが、全然できていない学生の代表ですね(笑)。

本日の音楽:Goo Goo Dolls [ Boy Named Goo ] 06 NAME
学生時代、建築の本は少しだけ、でも音楽は人生の中でも一番聴いていた時期であります(笑)。
NAME、本当にいい曲です。当時も今もよく聞いてます。

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