渡辺隆建築設計事務所

バケツに氷水。 - BLOG

08.25.2008

バケツに氷水。

白川直行アトリエ」は当時(13年前になりますね・・・)市ヶ谷にありました(現在は北九州市に
移転されているようです)。

白川さんの所に行こうと思ったのは、当時の建築文化(雑誌)の表紙に白川さんが設計された
サンアクアTOTO(障害のある方が働くことのできる施設)」が載っていて、とても気に入っていた
から。シンプルなんですが色使いも独特で、外観のガラスブロックで描かれた「TOTOTOTOT・・」
もお茶目。ユニバーサルデザインも素晴らしくて、手すり・洗面台・トイレブース・など機能的であり
ながらもきめ細かくオリジナルでデザインされていました。

建物全体のデザインからもデイテールからも、建築物でありながらプロダクトデザインの匂いがして
とても私好み。是非アトリエを覗いてみたいなと。

私は先輩のマンションに居候して、約1ヵ月間通いました。

おしゃれなアトリエスペースを想像して伺ったので初日はちょっとびっくり。古いマンションの1室が
アトリエになっていたのですが、エアコンがないんです(もしかしたら、あっても使っていなかっただ
けかもしれませんが・・・)。まず朝やることは氷水を机の周辺に置くこと。慣れないうちは苦痛だっ
たのですが、しばらくすると、むしろ体調が良くなってきて・・・新陳代謝が・・・(笑)。

あとはひたすら模型づくり。傾斜地に建つ集合住宅(三期目)をお手伝いしました。やっぱり、実際
建つ建物の模型を作る嬉しさは、大学の設計課題とは全然違いますよね。

おまけで、クライアントの方との夕食会に連れて行っていただいたり、スタジオでの模型写真撮影
について行ったり・・・ということも、いい思い出です。そこでお話ししたり、見たりしたこと、すべてが
新鮮でした。普段食べられない様なおいしい料理も食べられましたし(笑)。

東京で暮らすことも、初めてなので、それだけで興奮もしてましたが(笑)。

少人数のアトリエ事務所でのオープンデスクは、所長との距離が近かったり、即実際の業務に係る
ことができたりするのがいいところですよね。充実感があります。

本日の音楽:ENIGMA [ The Cross Of Changes ] 03 Return To Innocence
アトリエのラジカセで自分の持ってきたカセットテープ(笑)を勝手に聴いてました(笑)。その中に
Return To Innocenceも入れていました。涼しげで心が落ち着く曲です。

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