渡辺隆建築設計事務所

自覚症状のあるハダカの王様。 - BLOG

11.03.2008

自覚症状のあるハダカの王様。

今月号の「rockin'on 」に載っているトム・ヨーク(レディオヘッド)の対談。

内容は昨年発表されたアルバム[ IN RAINBOWS ](このアルバムは購入者が価格を自由に設定
してダウンロードする方式で発表、その後にCDで発売(すべてレコード会社ではなくアーティスト主
導)されました)についてです。

この対談の中で、音楽作品の評価のされ方についての発言があって。

新しいアルバムを既存ルートで発売する場合に、

「一番最初にコメントした人物の意見が、その後の主な意見として参考にされてしまう」

「最初に意見を言った人物が作品の評価を左右する力を持っている」

と。これを避ける一つの手段として、唐突なタイミングでのダウンロード発売を選択したと。

※通常、作品完成→発売3か月前にサンプルCDを評論家などに送る→雑誌取材→発売、といっ
 た具合に、CDをたくさん売るための作戦(手順)があるらしいです。

そこには音楽業界独特の商業モデルがあると思いますが、世の中のすべての価値観や基準にも
当てはまる話ですよね。

良い・悪いと感じる感覚が、必ずしも自分自身の中にある感性でない・・・かもしれないということ。

何かしらの情報(雑誌やインターネットや口コミ)が意識の中にインプットされていて、それを基準に
良い・悪い欲しい・いらない、を判断している場合が多いかもしれないということ。

→(ただ純粋に、本能的に、好き(良い)と感じているモノなんて、実は存在しないのかも・・・)

他にも、

親の影響(親も何かの影響から作られた価値観で生きている(笑))もあるでしょうし。

友人の影響(友人も何かの影響から作られた価値観で生きている(笑))もあるでしょうし。

教育の影響(教育だって、何かに影響を受けた人たちの集まりで作られた価値観???)も大き
そうですよね。

こんなことを考えていると、「宇宙の果てってどこなんだろう?」「死んだらどうなるの?」と一緒で
夜も眠れなくなってしまいそう・・・(笑)。

なんだか訳のわからないことを言っていますが、憂いているわけではなくて、

たとえ自分自身が(自分自身の価値観が)誰かに作られたモノであったとしても、誰かの手のひら
の中で踊らされているだけだとしても、それを冷静に理解しつつ、あっけらかんと大手を振って人生
を歩んでいくのが、一番カッコイイし、オシャレだと思っているんですけど。

ん?この感じって、自覚症状のあるハダカの王様?=典型的なB型人間なだけ(笑)?

・・・(寒っ)。

本日の音楽:RADIOHEAD [ AMNESIAC ] 05 I Might Be Wrong  
11月にライヴDVDが出るようで。これは絶対買うでしょう。11月はいろいろと楽しみな月です。

pagetop