渡辺隆建築設計事務所

羨ましいけど、少しは抵抗したい「素質」。 - BLOG

02.22.2009

羨ましいけど、少しは抵抗したい「素質」。

建築家の内藤廣さんが、日経アーキテクチャのなかで、

「プロポーション(設計する際に表れる個性のようなもの?もっと直接的に言えば、カッコよくて気持ちの良いカタチを生み出す能力?)は修練して身に付くものではない」とおっしゃっています。「アイディアの面白さは勉強できても、プロポーションは素質」だと。

実に身も蓋もないお話。夢も希望もないお話(笑)。ちょっとヒネクレ目線で考えると、才能のあった人だから言えるセリフとも思ってしまいます(笑)。

・・・が、私も設計において、そういう側面は大いにあると思っている人間です(なかばあきらめ気味に、という意味ですが・・・。実際、私自身、10年以上設計事務所に勤務したにもかかわらず、しっくり腑に落ちるカタチや、発想や何か考えるときのノリ?や、線を引くときの手くせみたいなものは、学生時代からあまり変わっていない気がします(泣))。→逆説的に内藤さんの発言を支持?(笑)。

最近、務めていた事務所を辞めるとか、転職するとかいう方の話を聞くのですが、

そういうあきらめモード?から考えると、就職するのに一番いい場所は、勉強して伸ばせる部分を、しっかり学べる場所ですよね。しっかりした技術が学べて、その他は、仕事に対する姿勢とか、情熱とか、エネルギーとかを肌で感じることのできる事務所や会社(それでいてカッコイイ仕事をしているところであれば、なおいいんでしょうが、それは最優先事項じゃないかもしれないということ)。

一個人の個性を作り上げることができるのは、事務所や会社ではなく、自分自身。。。

私も含めてフツーの人間でも、自分自身をちゃんと自覚できて、その今の自分の姿を、他人や環境のせいにしないで受け入れることができれば、なにかやれることも見えてくるのではないかと思うんです。

ちっちゃくていいから、自分の中の「個性(素質)」を発見して、活かして、何とかちょっぴりでも、ピリリとスパイスの効いた仕事をしでかしたいと、内藤さんにほんの少し反発しつつ(笑)、あらためて決心。

本日の音楽:宇多田ヒカル[ First Love ] 04 First Love
この方も、一般人に「夢」を見させない(笑)、スゴイ素質・才能の持ち主ですよね。このデビューアルバムは特にです。

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